賞の選出
賞の選出は、日本アカデミー賞協会会員の投票によって行われます。日本アカデミー賞協会は、日本国内の映画関係者によって構成されます。
会員は主要映画館でのフリーパスの特権が与えられています。会員は1980年(昭和55年)12月末時点で約1200人でしたが、2007年(平成19年)時点では4000~5000人に達しています。
選考の対象となる作品は、授賞式の前々年12月初から前年11月末までの1年間に東京都内で公開された映画。かつては、授賞式の前年の1月初から12月末までの1年間に公開された映画を対象としていましたが、アメリカ合衆国のアカデミー賞授賞式の開催日が、3月・4月頃から 2月・3月頃に繰り上げられたため、日本アカデミー賞授賞式も開催時期を3月・4月頃から2月・3月頃に早め、それに伴い対象となる作品の公開期間も1ヶ月前倒しました。
授与される賞は正賞が15部門あり、その他に新人俳優賞などがあります。正賞の優秀賞(ノミネートに当たる)と新人俳優賞は、投票(協会員全員)により選ばれ、そのうち正賞については優秀賞受賞の中より最優秀賞が投票(協会員全員)により選ばれます。
アニメ作品については長らく優秀作品賞にノミネートされることはありませんでしたが、1998年(平成10年)の『もののけ姫』が初めて最優秀作品賞を受賞しました。2007年からは本家のアカデミー賞がアニメ部門を創設したことにならい、独立部門としてアニメーション作品賞が新設されました。