歴代興行収入
日本の映画史においてどのような映画が大きな成功を収めてきたのでしょうか。一つの指標として歴代興行収入というのがあります。
勿論時代によって歴代興行収入に大きな差があるのは当然ですが、あくまで指標の一つしてとらえて貰えればと思います。
ここではそんな歴代興行収入の上位に占めた映画作品をご紹介したいと思います。
1位:劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020/10/16公開):403.2億円
まだ記憶に新しい人も多いと思いますが、アニメ「鬼滅の刃」の映画「無限列車偏」がなんと前人未到興行収入400億円を突破するというとてつもない記録を達成しました。
特に新型コロナウイルスの影響が大きかった2020年~2021年にかけて達成したという事がこの映画の人気の高さを表しており、また、日本全体を巻き込む社会現象となりました。
また日本国内だけでなく、アメリカ、台湾、香港、オーストラリアなど世界45の国と地域で上映されました。ちなみに海外での興行収入を含めた総興行収入は500億円を超え、2021年12月現在では570億円まで到達しております。
鬼滅の刃はまだこれから先も映画化される可能性のあるアニメなので、今後この記録が超えられるのか非常に楽しみなところです。
2位:千と千尋の神隠し(2001/07/20公開):316.8億円
鬼滅の刃に抜かれるまで日本歴代1位の興行収入をほこっていたのが、ジブリ作品の「千と千尋の神隠し」です。その興行収入は300億円を超える316.8億円というまさに日本を代表するアニメ映画のでした。
千と千尋の神隠しは第75回アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞したり、第25回日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞するなど国内外問わず様々な映画賞を受賞しました。2003年に日本で初めて地上波放送されたときにはなんと、視聴率46.9%を記録しました。
3位:タイタニック(1997/12/20公開):262.0億円
1990年代後半に日本に一大ブームを巻き起こしたのがレオナルド・ディカプリオ主演の「タイタニック」です。
タイタニックは1912年に実際に起きた英国客船タイタニック号の沈没事故をもとに作成された映画(監督は巨匠ジェームズ・キャメロン)で、タイタニックに号に乗船した貧しい青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と上流階級の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)の恋愛を描いたラブロマンス作品です。
船上で二人が抱き合うポーズが有名になり、当時船の上で真似をしたカップルも沢山いました。
タイタニックは第70回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、撮影賞、主題歌賞、音楽賞、衣裳デザイン賞、視覚効果賞、音響効果賞、音響賞、編集賞の計11部門で受賞するという大記録を達成しました。