ゴールデン・ラズベリー賞
最高の作品や俳優を選ぶ、米アカデミー賞と時を同じくして、最低の作品や最低俳優を選ぶ、ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)が決定します。
ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)とは、ジョン・ウィルソン氏が考案したもので、700人超といわれるゴールデン・ラズベリー賞財団会員の投票によって選ばれる映画界の「最低賞」です。
ほとんど冗談のような映画賞ですが、スターにとってははた迷惑な話です。
受賞者には、8mmフィルム缶の上に金色のラズベリーをかたどったトロフィー(手製、約$4.27)が授与されますが、授賞式に現れるスターは滅多にいません。
現在までの受賞歴でトップを誇っているのは、シルベスター・スタローンで、ノミネート29回、受賞9回です。
賞の名前である「ラジー」という言葉は、ラズベリー以外にも、「からかう」、「侮辱する」、などの意味を持つ俗語のrazzの意味も持っているようです。
ゴールデングローブ賞
アカデミー賞が、2月か3月頃に開催されているので、その前哨戦として、ゴールデングローブ賞は注目を集めています。
ハリウッドの外国人映画記者協会に所属している会員が審査を行います。
会員の投票により、受賞者が決定されています。1944年から開催されているゴールデングローブ賞です。
一般的には、ゴールデングローブ賞では華やかさやエンターテインメント性などを重視する傾向があるようです。
一方、アカデミー賞では、芸術性の高いものが選ばれる傾向があるようですね。審査員も、アカデミー賞の場合には映画芸術科学アカデミーに所属している会員になっています。ゴールデングローブ賞との違いは、こんなところにあるのでしょう。
しかしながら、今までの歴史を振り返れば、ノミネート作品はゴールデングローブ賞においても、アカデミー賞においても、双方で同じ人や作品が選ばれている傾向がとても強いようです。