日本アカデミー賞
日本アカデミー賞(にっぽんアカデミーしょう)とは日本アカデミー賞協会が主催する日本の映画賞のことです。
テレビの普及によって1950年代後半以降、観客減少に悩まされた映画関係者らが邦画界の活性化のためアメリカ合衆国のアカデミー賞を模し、その「暖簾分け」という形で設立し1978年(昭和53年)に初開催されました(対象年は1977年(昭和52年))。
創設の数年前から松竹の城戸四郎会長らがその種のイベント開催を模索していましたが、資金面での見通しが立たず難航。その後、電通が音頭を取り放送局に日本テレビを斡旋。東映社長・岡田茂を中心に邦画大手4社と業界関係者らの協力により、3か月間で第1回開催にこぎつけました。
運営費の主要財源は、各映画会社の分担金や授賞式の放映権料です。同趣旨の映画賞に、英国アカデミー賞があります。
フランスのセザール賞もアカデミー賞を参考に創設されたものですが、「暖簾分け」の形式は採っていません。
日本アカデミー賞は国内の他の多くの映画賞とは異なり、作品賞・監督賞・脚本賞・俳優賞のみならず技術部門賞も設けています。