アカデミー賞の授賞式

2011年現在、アカデミー賞の授賞式は毎年2月の最終もしくは3月の第1日曜日にハリウッドのコダック・シアターで行われています。
会場前を通るハリウッド大通りは、コダックシアターを中心に東はカフエンガ通りから西はラ・ブレア通りまで、東西計1マイル(1.6km)程度にわたり、授賞式当日午前からほぼ1日中、招待状を持つ関係者およびロサンゼルス市警察関係以外の車両は一切通行止めとなります。
特に会場へ到着するリムジンなどの下車場所となる東側のハイランド通りとの交差点付近からシアター前までの通路は赤い絨毯で装飾されるため、一般に「レッドカーペット」とも呼ばれています。

出席は招待客のみで、チケットの販売は行われません。それ以外の客は出席できないので、15時頃までであれば、先述のハイランド通りとの交差点東側まで近寄ることは出来ますが、交差点手前50m程度の位置で警察官によるセキュリティチェックが行われ、ナイフなど不審物を持つ者は通過が許可されない等厳しいセキュリティチェックがあります。
また交差点付近各方向10m程度の幅はフェンスに設置された黒幕で覆われており、レッドカーペット付近を最短距離で直接見ることは困難です。
15時以降からは招待客の到着が活発化するため、それ以上の交差点以降の立ち入り自体を一切禁止されます。

受賞スピーチ

アカデミー賞授賞式における受賞スピーチは、45秒以内と制限されています。
これは、第15回に主演女優賞を受賞したグリア・ガースンが自分の生い立ちまで話し始めてしまい、実に5分半もスピーチしたためです。以来、時間制限が導入されていますが、第73回のジュリア・ロバーツは4分以上、第74回のハル・ベリーは約5分と、感激の余り制限を無視する人もいます。平均的な授賞式の時間は約3時間半で、最長記録は第72回の4時間3分となっています。
授賞式の延期は過去にありました。第10回では、大雨と洪水により式典が1週間延期されました。
第40回では、1968年4月4日にキング牧師が暗殺される事件があり、式典に出席予定だったルイ・アームストロング、シドニー・ポワチエらが葬儀に参列するため、2日延期されました。
第53回は、1981年3月30日、レーガン大統領の狙撃事件が発生して、式典で大統領のメッセージを流す予定だったため1日延期されました。

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